Study 2050

2050年問題。これから先の未来、避けては通れぬ困難が私たちを待ち受ける。さて、今を楽しんでいる暇があるの?

古文に慣れよう3 『田舎荘子』

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はい、どうもでございまーす。あ、「わろし」には「面白い」という意味はないのでお気を付けて。「面白い」は「をかし」ですよね。

今回は2010年の青山学院大学で出題された部分の『田舎荘子』の内容を読んでいきましょう。皆様、読むときは精読を心がけましょう。単語の意味や助動詞の用法、主語は誰かなど、意識してくださいね!

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はいーということで、どうだったでしょようか。もちろん、訳したのは僕なので、不足な点があるかと思います。「ここはそうじゃないだるぉ~」というところがあれば、ぜひコメントで教えてください。

 

では、以下簡単な解説を。

まずは文解釈から行きましょう。

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古文では、しばしば省略がされます。それは、主語だったり目的語だったりと様々で、これが古文を読みにくくする一つの要因になっているでしょう。これだから、古文を読み慣れておく必要があるということなのでしょう。

ここでは、逆接の語が省略されていると考えました。おそらく最初に読んだときは、意味を理解するのに難儀したのではないでしょうか。「は?どういう意味だ?」というときは、決まって何かわけがあります。単語の意味を取り違えているということもありますが、このように省略があるときのサインでもあるのです。

 

 

つづいては単語のチェック。

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ここでの「いたずらになる」は、「意味がなくなる」といった意味に意訳しました。もしかしたら気づいた人もいるかもしれませんが、『日々古文単語帳』を参考にしました。

日々古文単語帳365 (駿台受験シリーズ)

日々古文単語帳365 (駿台受験シリーズ)

 

 

さてさて、どうでしたか。次回は、少し難しいものを取り上げますので、お楽しみにでございます。

 

 

『古文に慣れようシリーズ』

pj-one.hatenablog.com

 

こんな記事も書いています。

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古文に慣れよう2 『宇津保物語』

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どうもでございます。古文に日々親しんでおりますでしょうか。私は、日栄社が出している『要説 更級日記』というのを読んでいます。

要説 更級日記 (要説 9)

要説 更級日記 (要説 9)

 

 

古文に大切なのは、精読だと言います。一つ一つの単語や助動詞の意味、話の場面などに気を配りながら、慎重に読み進めていきましょう。

今回は、2011年学習院大学で出題された部分の『宇津保物語』を読んでいきましょう。『宇津保物語』は、天下の wikipedia ではこのように紹介されています。

[写実的な描写などは『源氏物語』の成立へ影響を与えたと言われている。当時の貴族にとって、その演奏が教養でもあった楽器のひとつ「琴(きん)」の音楽をめぐって物語が展開していく。当時の年中行事を記した日記的な記述が多くみられる点も特徴のひとつである。]

なるほど、『源氏物語』の前に書かれたものなのですね。時代は平安時代、作者は不明だそう。文学史も二次試験に出題されるかもしれないので、一応。

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さて、読んでみましたか?精読してみましたか?

以下にいくらか補足説明させていただきます。

 

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昔の人は、家庭こそが国の基本単位といった具合に考えていたのでしょうか?今の世の中のつくりからすると、家庭より個人を重視する世の中ですからねえ。まあとにかく、不思議にも世の中というのは、夫婦の仲という意味があります。これを知っているかどうかで、一つ差がつくでしょう。

反実仮想の「…ましかば~まし」は基本事項ですね。気づいた人も多いと思いますが、英文法でいうところの仮定法ですよね。あり得ないことをあり得るものとして仮定しています。

 

つぎは文解釈です。

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「~むとす」は、「む」を推量ととれば「~だろう」、意志ととれば「~しようとする」になります。ここでは、人間を蛇・とかげが呑みこむなんてことはない(人間を飲み込むほどでかい蛇も、日本にはいなかろうし、とかげならなおさら)と僕は思ったので、婉曲の意味にしました。

 

 

はいということで、今回はここまでになります。ぜひ何度も読み返してください。正確に早く読めることを目指して頑張りましょう。何度も精読することで、早く読んでも自然と意味が正確につかめてくるようになってくるものです。ま、英語と一緒ですよね。ではまた次回!

 

 

前回はこちら

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『数学問題への戦略シリーズ』というのも書いています。よければ。

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古文に慣れよう1 『耳嚢』

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どうも、こんにちは。この前の記事でも載せましたが、天下の河合塾さんに言わせれば、古文に読み慣れることも大事なことだということでした。

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そこで今回から、大学入試問題に取り上げられた古文を、精読していきたいと思います。取り上げる古文は、7~8年前の入試問題に掲載されたもののみ扱うので、過去問関係でいろいろと心配することもないでしょう。

 

さて、今日は2011年学習院大学で出題された、根岸鎮衛作『耳嚢』から。古文単語の意味や助動詞の用法などに気を配りながら、さらりと読み流すのではなく、じっくりと精読してください。日本語訳も、下の方にあります。2011年度の問題は東進さんから引っ張てきましたが、解答には訳がありませんでした。なので日本語訳は、入試問題などを参考にして独自に私が日本語訳しました。「ここは違うだるぉ~」という部分がありましたら、ぜひコメントください。

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さあて、ここでいくらか重要事項をピックアップしておきましょうか。まず、「不快」という単語がありましたね。ここでは「病気」という風に訳しておりますが、ウェブリオ古語辞典では、「不快」という単語は見つかりませんでした。まず、病気に関する動詞をここでまとめておきましょう。

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つぎに、接続助詞「ば」の用法です。結構「ば」はよく出てくるので、覚えていない方はここで覚えてしまいましょう。語感からだと「もし~ならば」という訳はしっくりきますが、それだけじゃあないんですよね。

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助動詞「けり」は、存続「~している」という訳があることもだいじでっせ。

 

さいごに、助詞「や」の意味と、「義理」という単語の意味を確認しておきましょう。特に、「義理」は現代語からは想像がつかない意味が多いですから、頑張って覚えよう(っていっても僕はまだ覚えきれてないけど)。

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はい、ということで、今回はここまで。ぜひまたこのページに訪れてください!それか、pdfをダウンロードしておくと良いでしょう。要は、何度も読むことも大事だねということを言いたかったんだ、私は。

では、また次回。

 

 

 

人気記事はこちら

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人口減少・少子高齢化を回避するには

どうもでーす。

久々に日本の未来について考えていきたいなとか思っておるのじゃー。

現在の日本は、少子高齢化や人口減少によって、国の大幅な作り替えが要求されています。人口減少がもたらす恐ろしい事態の代表例は、以下の記事で詳しく?取り上げています。

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さて、

2019年6月7日、厚生労働省から人口動態統計の発表によって、平成30年(2018年)の合計特殊出生率や出生数の確定値が明らかとなりました。今回はその内容の共有とともに、内閣府が発表した『出生数・合計特殊出生率の推移』を参考にして、日本の人口減少・少子高齢化の原因を探っていければと思います。

 

 

出生数・出生率ともに減少

厚生労働省が今年6月発表した人口動態統計では、合計特殊出生率は1.42で、出生数は統計史上最少の91万8397人という結果となりました。

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グラフを見れば一目瞭然の巻でございますが、しっかしさがってるなー。さてさて、この数値を前年と比較していくと、このようになっています。

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この減少幅を多いとみるか少ないとみるか、人によるってところはあると思うのですが、先のグラフを見ると、いい感じで出生数は減っていますね。出生率はぼちぼち上昇傾向があるように見られますかね。

 

 

出生数に関する観点から

少子高齢化・人口減少問題を語るときにおいては、出生率はどちらかというとまやかしです。というのも、人口減少問題という点においては、出生率よりも出生数が問題になるわけですからね。また、少子高齢化という観点から見ても、若年層の人口数と高齢者の人口数が問題になります。出生数はあまり追っても意味がないのではと思われます。

ちなみに現在、日本の政権は、希望出生率1.8を2025年までに達成するという目標を掲げておりますが、先の観点から言って出生数で示すべきでしょう。

では次に、平成29年と平成30年のデータを用いて、次の値を計算してみましょうかねえ。

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まあ、たぶん統計資料を漁ればそういうデータも出てくるのでしょうが、せっかくなら少し頭を使ってみようという話なだけでござる。

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人口減少問題が言われていることからも推察できることですが、出産適齢の女性人口が減っていることが要因になっているでしょう。また、そもそも出産を控える傾向(もっと言えば、家庭を持たない傾向)があるということも予想できます。

とにかく、ここで重要なのは、これから出生数を増やしていこうと思ったら、その難易度がいかに高いかがより一層鮮明になったということです。出生数という情報だけではとらえきれなかった人口減少・少子高齢化の側面(つまり出産適齢人口の減少)によって、出生数の回復はますます難しいもののように感じられます。

 

 

出生率に関する観点から

先ほど、出生率はどちらかというとまやかしであると言いました。しかし、出生率の増加は、1家庭当たりの子供の出生数の増加を意味しますから、これに乗じて出産する女性の人口が増えていくという理想の状態が実現すれば、もはや出生率まやかしではなくなりましょう(現在はまやかしであるということである)。

さて、出生率が減少しているということは、要するに子供を多く育てる家庭が少なくなっていると見ます。どうしてそのようなことになっているのでしょうか。内閣府が出している資料を見てみよう。

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原因として最も多くあげられるのは、子育てにおける費用だそうです。まあ、なにかと要りようですしおすし。さらに、こんなものも。

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面白いことに、休日に夫が家事に加わるほど第2子以降を生みやすくなるそう。しかーーーし!日本は他国と比べると……。

結局、1家庭当たりの出生数(出生率)が上がるようになるためには、次の二つの要因に大別できよう。

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まとめ

はてさて、人口減少・少子高齢化を回避するには、いかにしたらいいのでしょうか。今回の内容をまとめると、安定した家庭・円満な家庭にその解決のポイントがあるように思えます。しかし、出産適齢の女性人口は減るばかりであり、非婚化が進んでいるとも言われる今日、解決のポイントが見えてきたからと言っても、この問題を回避するのは容易なものではないでしょう。

ところで、安定してそれなりの収入を得るのに、夫婦共働きを強いられるような家庭もあるということを考えると、解決のポイントを家庭だけに見出すだけでは決して十全とは言い難い。地域ぐるみで考えていくことも、きっと必要になるでしょう。しかし残念ながら、地域ぐるみの子育ての状況はというと……。

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過去の2050年記事についてはこちらから

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sin cos 総まとめ!

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全6回に渡った内容を踏まえて、最後に総復習と行きましょうか。今回、大学入試問題を5問漁ってきましたので、挑戦してみてください。

※一応今までのやつをまとめました。

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ここまでにござる。

さて、どうでしたか。解答は明日か、明後日くらいに清書して上げますが、ネットで検索すれば解答はあると思いますので。

 


今までの内容は、こちらから。

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受験生の弱点を探る(数学) ~2019河合マーク模試5月より~

 

さあて、今回は数学編をやっていきましょう。

皆さんはご覧になられましたか(このくだり何回やるんだっていう。)

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ちなみに過去の記事はこちら

pj-one.hatenablog.com

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さて、5月の模試の数1Aでは、有理数の条件を問う問題が出題されました。

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正答率は5割程度だったようですが、こういう定義系の問題は、知ってないと難しいですよね。正答率は5割程と申し上げましたが、この有理数条件は、こういう問題でよく使われますな。

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この問題をみて、ああ、そんなのもあったなあと思い出される方もいるかもしれません。実際に解いてみるとこんな感じでしたね。

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さて、定義系の問題というと、あの年度のセンター試験が思い出されます。かの2015年度センター試験の数学2Bの平均点は、過去最低39.31点でした。このとき、大問2の初っ端に微分係数(導関数)の定義に関する問題が出題されていました。おそらくこの問題で躓いてしまった受験生が多く、残りの問題を放棄してしまい、平均点が低くなったと考えられます。

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このように、定義系の問題が絡んでくることもあるのを注意しましょうねの巻!

 

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『数学問題への戦略シリーズ』

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sin と cos が混じった問題への戦略6 絶対値1以下はキーワード

 

どうも。今回で sin cos への戦略は最終回です。

 

今までの記事はこちら

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最後の問題はこちら!

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一見して、少しも sin cos は見えないのですが、|x|<=1がキーワードです。結論から言うとこういうことになります。

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sin も cos も、変数θの範囲にもよりますが、基本的には ‐1<=sinθ<=1 ですよね。このことを利用して…

 

 

では解答は以下に。

 

 

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それでは sin cos 戦略編はここまで!次回は総まとめ。

 

 

『数学問題への戦略シリーズ』

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