受験生の弱点を探る(古文) 〜2019河合マーク模試5月より〜
5月に行われた河合のマーク模試の結果が返ってきましたね!
皆さんはもうこの資料を読みましたか?
学習アドバイスや、各大問の正答率などが載っているので、暇な時にでも読んでみると良いかもしれませんね。
(以下、この資料を統計資料と呼ぶことにします。)
さて、今回は古文編です!皆さんは解いてみて、どう感じましたか?僕は、長くて読みづらいなと感じました。ってか、正直どんな話なのか、あっさりとしか理解できず、なかなか確信をもって解答を選ぶことができませんでした。
ちなみにこの前、英語編をやりました。
さて、古文の問題の中にこんな問題がありましたね。
覚悟のほかにて候なり。
の解釈として適当なものを選べ。
① たいそう恐縮でございます。
② 思いがけないことであります。
③ よく決心してくださいました。
④ まだ心が決まっていないです。
⑤ もう諦めていただきたいです。
この問題の正答率はおよそ30%だったようですが、解答解説や統計資料を見てみると、"ほか"の訳が結構キーポイントだったように思われます。
"ほか"というと、"他"という言葉を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、
ここでの"ほか"は、"外"の意味で使われているようですね。
(思いのほか、という現代語もこちらの意味で使っているはず。)
ところで"覚悟"にはたくさん意味があって、解答解説を見てみると、
覚悟
① 心理を悟ること
② 気づくこと
③ 諦めること
④ 心の準備をすること
⑤ 記憶すること
と、5つありますが、どれも"覚える"や"悟る"に由来する意味だということがわかりますね。今回の問題では、④の意味で使われていたようですが、結局
"覚悟のほか"とは、
心で準備していた範囲の外=思ってもないこと(予想外のこと)
という意味になってくるのでしょう。
"候(そうろう)はここでは丁寧語として、〜です、〜ます の意味で捉えてOKでしょうね。
答えは②だそうです。私は間違えましたがね。はっはっはー!!
統計資料を見ると、この"ほか"の訳出を無視しなければもっと多くの受験生が正解できたであろう、と述べられています。
"ほか"="外"
に限らず、割と現代語で解釈可能な古語を、ちゃんと解釈できるかどうか、ってのは大事なんだろうと思います。そういう意味からも、古文慣れは大事だといえるでしょう。
最後に、統計資料に載っていた古文の学習アドバイスを簡単にまとめました。
古文学習アドバイス
1.語彙力を増やそう
2.基本的な文法をマスターしよう
3.多くの古文を読もう
このブログでも、これからいろんな古文を扱った記事を書いていくつもりですので、もしいろんな古文を読んでみたいと思う方がいれば、また当ブログへお越しください。ではまた!
『古文に慣れようシリーズ』
『数学問題への戦略シリーズ』というのも書いていますので、良かったら。
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