Study 2050

2050年問題。これから先の未来、避けては通れぬ困難が私たちを待ち受ける。さて、今を楽しんでいる暇があるの?

古文に慣れよう4 『落窪物語』

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古文単語「うるわし」は、「整っている・正式である」という意味があります。よく言われるのが、「うつくし」とは違うよ、ということですね。「うつくし」は「かわいい・美しい・立派だ」という意味があります。

さあて、今回もやっていきましょう。今日は、2010年青山学院大学文学部で出題された部分の『落窪物語』を読んでいきましょう。読むときは速読より精読を意識して読むとよいでしょうが、おそらく、今回のは少し読みにくいと感じるかもしれません。

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さて、どうだったでしょうか。私も、古文にそこまで精通しているわけではないのですが、素人目から見て、古文を読みにくくする要因には、以下の要因があるのではないかともいます。

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今回の『落窪物語』の一節では、①~④の内容がふんだんに使われていたのではないかと思うのです。特に④は厄介なときは本当に厄介なときがあるというのが私の経験にはあります。精読するときには、この四点にもしっかり気を配らないと、精読をしても意味を追うのが難しいです。

もう一度この四点に気を配って、読んでみると良いでしょう。

 

 

さあて、ここからは少しだけ補足の時間。

 

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「なむ」の識別は有名な話です。慣れている人なら容易に識別できるかと思います。では、『落窪物語』にあった次の一文の「なむ」は、どう解釈しますか?

 

よくうけたまはりてなむ、つかうまつるべかなり。

 

まずは何に接続するのかに注目ですよね。この「て」は何の「て」だろうか…。

解答は下へスクロール!

 

 

 

 

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「て」が助詞であることが分かれば、助詞に活用なんてないから解答可能ですね。ですが、じゃあ係助詞なら、どこと係り結びしているのか、疑問に思った方は鋭いですね。そう考えたときに次に目が行くのが「べかなり」という謎のワード。この正体まですぐに解き明かすことができたのなら、すごいっす。僕は分からなかったから、ネットで調べたけどね。はははははー!!!

 

それから、覚えておきたい単語もすこし触れておきましょうかね。

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「文」と「文字」 なんかややこしいなあ。

 

 

はてさて、今回はここまでにございます。最近は天気がすぐれない日が多いですが、がんばっていきましょう、とか当たり障りないことを言っておこう。

では!