巨乳平面説は正しいのか
まずは巨乳平面説についてご存じない方たちに、簡単にこの説について触れておきましょう。次の漫画の1ページをご覧ください。
まさにこの漫画の通りなのですが、巨乳平面説とは、乳房が平たいものであればあるほど、潜在的に秘めている乳房は大きくなる(潜在的巨乳である)という理屈のことを言います。
今回はこれについて検証してみたいと思います。
曲率
巨乳平面説によれば、乳房の一部分を円の孤の一部と捉えることで、その円全体の半径を、潜在的な乳房の半径と見ているようです。
このように、ある曲線の一部を円の孤の一部と見る考え方は、曲率という考え方そのものに当てはまります。曲率とは、ある曲線について、その微小な部分の曲線を円の一部と見るという考え方です。漫画でも曲率という言葉が使われていることからも、巨乳平面説と曲率は密接な関わりあいがあります。
曲率半径
そして、巨乳平面説における、潜在的な乳房の大きさ(半径)は、曲率半径と同じです。曲率半径とは、ある曲線の微小部分を円の一部とした時の、その円の半径を言います。
曲率半径とは、その半径の大小に応じて、曲線の曲がり具合を示すものになります。(それは曲率半径の公式およびその計算過程を見れば分かる方には分かるでしょうが、最後に載せておきます)
この曲率半径が大きければ大きいほど、その曲線の曲がり具合は平坦に近くなります。下の図を見ると分かりやすいでしょう。
巨乳平面説は正しいのか
さて、曲率半径の考え方に立ち返った時、これはどこまでも曲線の曲がり具合を表しているものであり、曲率半径が大きいということ(巨乳平面説によれば、潜在的に巨乳の状態)は、その曲線(乳房のライン)が平坦であることを示しているに過ぎないのです。つまり、巨乳平面説とは一見すると、貧乳を否定する論理なのですが、数学においてその真実を見てみる時、この説は、ただ単に、貧乳は貧乳である という事実を示しただけなのです。つまり、巨乳平面説の考え方では、潜在的巨乳を証明するには無理があるということがわかります。
最後に
巨乳平面説は正しいのか、という議題で話を進めてきましたが、結局のところ、その真偽は知識の浅薄な私には判断しかねるところがありますが、今回の検証では、この説には無理があるだろうという結論をしておこうと思います。
皆さんが日頃触れている学問は、色々なところで応用できます。今回は高校数学の内容をふんだんに用いてみました。ただ知識を蓄えるだけでなく、いかに知識を用いるか。とても大事な考え方ではないかと思います。
曲率半径の計算