なんでいっぱい演習しても数学ができるようにならないの?
数学の出来に悩んでいる受験生もいるのではないかと思うのですが、私もその一人であったと思います。特に数学は私にとって、高校一年生の時からかなりまじめに、そして英語に次いで多くの時間を毎日を割いて勉強してきた科目でした。そうして3年間頑張ってきた数学は、センター試験ならばなんとかなったものの、2次試験とかあるいは記述の模試では、どうしても解ききることができない。だいたい(2)とか(3)で詰まってしまうことが多かったのです。
数学はセンスだ、ひらめきだ、という話も聞きます。しかし高校時代の数学を今一度振り返ってみると、なぜ僕が数学をこんなに勉強しても、(2)とか(3)で解けないのかが分かった気がします。
解法(問題への戦略)をあらかじめ練ること!
二次試験や記述模試の問題は、見たことのないような問題が並ぶこともありますが、数学の問題を解けるようになる一つの方法として、まず解法を暗記することにあるのではないかと思います。ここで気を付けてほしいのは、問題集の解答を丸暗記する勉強をしようということではありません。問題と解答を対応させて暗記するのではなく、単に解法だけを暗記しようということです。
三角関数の問題が出題されたとして、皆さんはどんな解法が存在するか、思い浮かべることができますか?
おそらくこのとき、何も出てこないのであれば、それは数学の問題に対して受動的になているかもしれません。つまり問題が与えられてから、初めて解法のアプローチを思い出そう(あるいは閃こう)とする、ということです。この場合、見たことがある問題ならすらすらと行けるのですが、模試や二次試験などのみたことがない問題には詰まってしまう可能性があります。
つまり数学の問題を解ききるようになるためには、具体的な問題が与えられていない状態でも解法を言うことができる状態、言い換えれば、あらかじめ問題に対する戦略が練られた状態にしておこうということなのです。
したがって、数学の問題に出くわした時に第一にすることは、この解法で行けるか?あの解法で行けるか?といった具合に、解法と問題を照らし合わせる作業をするイメージです。
『数学問題への戦略シリーズ』はこちらから。
当ブログでは、この解法の戦略をテーマ別でいくつか紹介していきます。解法を意識した数学の勉強によって、複合問題などにも、きっと対応できるようになっていきます。たしかに数学は閃きなのかもしれませんが、ある程度戦略をもって問題に臨めば、それなりに問題は解けるようになるはずです。
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