2019センター試験を振り返って
受験生・浪人生の皆さん、お疲れ様でした。平成最後のセンター試験、今年も色々な伝説が作られ、狂喜乱舞であったこと間違いなしでしたね。思うようにいった人もいれば、なかなか思うようにはいかなかった人もいたと思いますが、一先ずこの濃い2日間の内に何があったのか、ゆっくり振り返っていきましょう。
目次
1.おしゃべり役立たず 森惠 (日本史A)
2.ふるさと納税が出題される(倫政)
3.姫に恋しちゃった吾輩は狐である。(国語)
4.野菜の化け物(リスニング)
5.漸化式⁈ 確率 p で大荒れ(数1A)
6.原子物理がついに出題される(物理基礎)
7.しつこいメガネ(物理)
基本的に僕が受験した科目しか書けないので、それ以外でも何かあったら、コメントください!随時更新していきます!
1.おしゃべり役立たず 森惠(日本史)
まずは、こちらを読んでみてください。
簡単に話のあらすじを言うと、高校生の翔太君が大学生(姉)の森惠に対して、合唱コンで歌う曲について意見をもらおうとします。すると森惠は、唐突に自分の知識をひけらかし、ひけらかし。そして終いには、話を戻そうと翔太君がもう一度、合唱コンの意見を聞こうとしたところ、
「それは自分で考えなさい」
である。
散々勝手に話だして、「それは自分で考えなさい」である。長話に付き合ってあげた翔太君が、かわいそうな一文であった。
ちなみに、大手予備校が行う模試などには、こういった社会科目のリード文に色々とネタを仕込んでくることが多い。著作権上それらの一部をも公開することはできないが、ぜひ気にしてみてほしい。
2.ふるさと納税が出題される(倫政)
政経でも同じ問題が出題がされていたが、このように、なにかと旬な話題を入れやすいのも、社会科目の面白いところです。
調べてみると、ふるさと納税が始まったのは2008年と、意外と昔なことに驚きです。しかし、ここ数年話題に取り上げられてきたということもあって、旬でした。
特にふるさと納税といえば、返礼品でしょう。センター試験の一月ほど前にも、とある返礼品について、一悶着ありました。
それこそは佐賀県みやき町。なんと返礼品にアマゾンギフトカードがあげられておりました!これは流石にふりさと納税の意義を見失っていると言わざるを得ないものでした。
やはりその地域特産の返礼品において競争することが、地方創生に直結すると言えます。しかし、アマギフではただ税収を増やすだけで、地方創生には直結するとは言い難く‥‥
どうやら法には引っかからないそうですが、国から勧告をうけ(そりゃあそうじゃ)、2018年12月30日をもって、アマギフは停止しました。
来年は何が出題されるでしょうか?僕が思うに、来年はやはり天皇の国事行為に関しての出題があるだろうと予想します。2019年4月1日をもって、平成から新たな年号へと変わります。そうなれば国事行為に関して、必ずニュースでも取り上げられるでしょう。(というか本日2019年1月20日でも既にニュースに取り上げられてました)
3.姫に恋しちゃった吾輩は狐である(国語)
国語の中でも一際評判が高かったのは、国語の古典でした。姫君に恋しちゃった雄の狐は、人間の女性に化けて、姫君とキャッキャウフフな物語させ給ひにけりというものでした。また、正体を明かせない、そんな立場であるゆえに永遠に実らぬ恋として、非常に切ない終わり方をしたことでも印象深かったです。
Twitterを見る限り受験生の反応としては、レズビアン的な、あるいは男の娘的な要素に惹かれて、感謝感激雨霰であるという感想が多かった印象です。
国語は毎年事欠かないコンテンツです。来年はどんな物語が、私たちの心を揺さぶってくるのでしょうか?
4.野菜の化け物(リスニング)
見ての通りです。
Twitterで検索かけてみてもらったら、死ぬほどコラ画像あるんで、私からはそこまでこの絵については語りません。
ただ一つ言いたいのは、リスニング第1問、これです。もうね、これ絶対SNSで話題になるやつだって、試験受けながら思ったね。てか、受験生みんな思ったよね、これ。
もしかして、試験開始前にカンニングしたやつを炙り出すために、わざとネタを仕込んでいるのでは?とTwitterで意見する方もいましたが、ワンチャンそれ、あり得る。
ちなみに、かつて2013年リスニング第1問は、こんな感じ。
これもなかなかだなと思います。だって、ぱっと見て違いがよく分からないし、一体何故にこんな格好をすることになるのか、見当がつかないですしね。
ま、今年もセンター名物、見れてよかった。
5.漸化式⁈ 確率 p で大荒れ(数学1A)
まずは、問題を見てくださいな。
騒動になったのは、第3問の(3)、クとケです。1回目に白袋から白球を取り出す確率をpと置いて、2回目にどうなるかをpを用いて表す問題でしたが、出来不出来の差は、pの余事象、つまり1-pを考えられたかどうかでしょう。
これは、任意の試行回数を終えた後の確率を文字で置き、次の試行における確率を求めるという、数学2Bの確率漸化式の内容によく似ています。ここでは、任意の試行回数ではなく、1回目、2回目に限定しているものの、考え方は必然的に確率漸化式のそれになることは避けられません。そう、やはり確率漸化式でも、余事象を考慮に入れて立式するという、今回の問題のポイントと同じ発想をするのです。
とはいっても、確率漸化式はセンターでは出ないし、文系には手薄になりがちなところ。また、そもそも1Aの確率で、こんな問題が出るなどとは思いもしないという先入観から、手が止まってしまった理系諸君もいたのではないかと思います。
確率 p なんと恐ろしい。新しいセンター数学の歴史に間違いなく刻まれる1題となったでしょう。
ちなみに p と聞くと、2013年センター数学1Aで、動点 p が話題になりました。
どうやら p は、受験生を落とす死刑執行人のようです。
6.原子物理がついに出題される(物理基礎)
2015年、新学習指導要領が施行され、物理においては原子物理が参入してきました。とは言うものの、それからのセンターにおいての原子物理の扱いは、専門科目の物理の方で選択科目に登場するくらいでした。
しかし、今回2019年、物理基礎では、やっとこさ原子物理の内容が!
専門科目の物理の方ではどうだったのかな?必答問題にも原子物理が顔だしたかな?ちょっと文系の私には分からないですが、もし理系の方で物理受けた方は、コメントで教えてください。ちなみに、この写真僕の問題用紙なんだけど、あってるよね‥?
7.しつこいメガネ
まずはこの画像から。
おそらく慣性の法則に関する問題でしょう、よく見るタイプの問題です。ところでその車両の中には、ボールを持った子どもが見えますか?ここメガネ君が、今回の話題の中心人物になります。
結果から言うと、このメガネ君、実はこの問題だけではなく、大問をまたいで別の問題にも出てきます。
それがこれ。
おそらく光の屈折など扱った光学の問題でしょうか。多くの物理受験者は思ったはず。あれ、このメガネ、どっかで見たなあ‥。
なぜにコイツにここまでこだわったのか、謎は深まるばかりですが、一つ言えることは、
メガネ君と姉ちゃんは仲が悪い、ということです。
さてと、改めまして、センターお疲れ様でした!結果の良し悪し、人によりけり だと思われますが、どんな結果であれ、大事なのはこれからです!
皆さんは何のために勉強をしていますか?大学に受かるためというなら、それはどうでしょうか?むしろ大学こそ、勉強をするところなのであって、そして勉強は生涯していくものとも言われますから、勉強は大学受験で終わるのではないのです。
むしろ、大学で何をするのか、また、大学で勉強するにしても、いかに学ぶのか(積極的に学ぶのか、受動的に学ぶのか)の方が大事なことのように思えます。
もちろん、出来た出来なかったという、現実から逃げてはいけないのかもしれませんから、自己採点も、明日までにしたら良きでしょう。しかし、なによりも大事なことは、大学に向けて心構えや志を定めるなど、内的な準備です。
なんとなーく大学に来て、友達に宿題見せてもらって楽をして、酒飲んで女と遊んで、卒論だけは頑張ってやって‥‥。はっきり言って、多くの大学生はそう(だからこそ、大学生は遊んでばかりと子ども達に思われがち)なのです。
だから、失敗しても、へこたれないでね!ダイジョーブ!うまくいっても、足元をすくわれないよう気をつけて!皆様の生涯学習がより良いものになりますやうに。そして僕も二次試験に備えていきます!