花粉症という負の遺産
今年は花粉の飛散量が
やばい
最近そういうニュースをよく見かけることが多いですね。私は小学生の頃から花粉症患者でありますが、近年になってますます悪化してきたように思います(具体的には喉に痛みが出るようになったら、頭が重くなったりします)が、この花粉症、元はと言えば、過去の人間の手によって作られた負の遺産、といっても良いのではないかと思うのです。
花粉症の環境的な要因
天下のWikipedia様をご覧になられたほうがより詳しく知ることがでしょう。ここでは簡単にまとめます。
〜花粉症が蔓延するまで〜
①家をたくさん建てたいから、扱いやすい杉や檜(ヒノキ)をたくさん植えるぞ。
②木材は結局海外から確保することにしたから、もう杉も檜も使わないぞ。そのまま植えておくぞ。
③杉や檜が生長したぞ。花粉飛ばすぞ。
④さらに、車のガスやタバコの煙、都市化の影響で、花粉が長くとどまるようにしてくれるぞ。
⑤花粉症続出だぞ
とまあ、こんな感じなんだとか。
もうすこし簡潔に述べるとすると、
物質的、経済的な豊かさを求めた結果、花粉症は蔓延した。
ということになるのではないか、と思うのです。
物質文明先進国
精神文明後進国
それが今の日本
徹底した実証主義、科学万能主義な日本の国柄は、高度経済成長によって世界の表舞台に躍り出たのだから、当然の結果なのかもしれません。現代では、スマートフォン関連の事件・事故などが絶えないように、たかが金属の板切れにも右往左往しています。私もまた、そういう人間だと思います。さらに小学校の道徳教育では、いじめが絶えない今日も、道徳は副教科の立ち位置ですし、その教育の内容も、ルールを重んじること・逸脱することがないようにすること、という、表層的な道徳教育になりがちなのではないかと指摘する書物もあります。
科学文明が高度に発達して、物質的快楽の中に生きることができる今日の先進国人は、これからは精神文明を発達させて上手に科学を扱い、さらにそれだけでなく、未だ先進国の中でも飢えて死にゆく多くの命、ましてや発展途上国などもってのほかだが、そういう命に向き合い行動できる私たちになりたいものです。
日本の未来は危うい
既知のことではありますが、日本は少子高齢化という、空前の難題を抱えています。しかしその事実を深く理解している人がどれだけいるのか、あるいは、浅くても理解が及んでいる人すらどれだけいるのでしょうか。私もまだまだ浅薄であると感じます。
さて、今日の私たちもまた、自分が幸せであれば良いと言い、あるいはそうは言っていなくても、そう言われて仕方がない生活をするならば、日本は消滅。
取り返しのつかない負の遺産を、果ては遺産すらも残らない
そんなことになるのかもしれませんね。